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日本ネット界の”ドン” Zホールディングスの2020年度2Q決算がすごかった

2020年10月30日(金)にZホールディングスの2020年度第2四半期決算発表がありました。インターネット業界の色んな企業を傘下に抱えて、どんどん巨大化していってます。ネットのどんな分野にもZホールディングスのサービスがあるんじゃないか!?と思えるくらいの規模になっています。

そんな日本のインターネット業界の”ドン”であるZホールディングスの2020年度第2四半期決算の決算説明資料は、63スライドという”ドン”にふさわしいボリュームなので、気になった箇所を一部抜粋しながらブログに残していきます。

2020年度2Qの連結業績は増収増益

◆2020年度第二四半期業績
売上:2,833億円(前年同期比+15.4%)
営業利益:476億円(+20.54%)

コロナ禍でも昨年の同じ四半期と比べて大幅に業績が伸びています。また半期でも増収増益となっています。

2020年度上半期業績
売上:5,572億円(前年同期比+15.1%)
営業利益:982億円(+29.8%)

ビフォアコロナの決算と単純に比較することは難しいですが、それでもこの規模の会社・売上でこの成長率は驚異的だなと思いました。

一方で日本経済新聞では辛口めの記事が公開されています。

ZHDとメルカリ、成長加速せず 7~9月に拡大鈍化  :日本経済新聞

ヤフーを傘下に持つZホールディングス(HD)が30日発表した2020年7~9月期の連結決算(国際会計基準)は、営業利益が前年同期比21%増の476億円と、4~6月に比べ増益率が鈍化した。フリーマーケ

こちらは2020年度第一四半期と比較して成長率が鈍化と伝えています。コロナ禍での比較をする上では1つの視点としてアリだなと思いました。新規ユーザの獲得と並行して、4-6月期で利用したユーザを継続的に利用してもらえるようになるリテンション施策などがここからは重要にもなりそうです。

ロイヤリティプログラム「PayPay STEP」の拡大

PayPay STEPとはZホールディングスのサービスを使えば使うほど、PayPayモール・Yahoo!ショッピング・LOHACOのECサービスとPayPayでのポイントバック付与率が高くなるプログラムです。

これ何か見たことあるなぁと思ったら、楽天経済圏と同じ発想ですね。楽天の場合は楽天市場ユーザを関連サービスに回遊させて楽天市場に戻ってくる流れですが、ZホールディングスはPayPayユーザから関連サービスに回遊して、PayPay&ECサービスに着地させています。

PayPayはキャッシュレスサービスとして覇権を握ろうとしていただけでなく、PayPayを入り口にECサービスの覇権まで見据えた取り組みだったという戦略眼の広さ・高さを見せつけられました。

最近はリアル店舗だけでなく、他社のネットサービスの決済にもPayPayが導入されているのは、他社サービスも入り口としながらPayPay経済圏に流入させる作戦なんじゃないかと思いました。「PayPay導入したら売上伸びた!」とネットサービス担当者は喜ぶ裏で、購買データをしっかり収集されているとしたら、とんでもなく強いですね…。

O2O事業はGo To Travelキャンペーンで急速に回復

コロナの影響でクリティカルに業績影響を受けたO2O事業ですが、Go To Travelキャンペーンで一気に回復トレンドとなりました。なんだったら、2019年度の取扱高よりも大きく伸びていますね…w

「Go To Travelキャンペーンで割引されるから普段は行けない高級ホテル・旅館に行こう!」というユーザニーズを、一休.comがしっかりと抑えていたこともあって大きく伸びたようです。

外部要因のキャンペーンとコロナの終息具合に依存するのでO2O事業の3Qがどうなるかは読みづらいですが、2Qの取扱高よりは少し落ち着きつつも全体としては回復していくのではないかと思います。

検索広告のマイナスを運用型広告がカバーした広告事業

広告事業はまだ厳しい状況が続きそうな中、なんとかYoYで売上を上げてきているのはすごいですね。特に運用型広告が大きく伸びていますが、YDNやショッピング広告が売上拡大に寄与したようです。

ちなみにYDN提携先のメディアサービスではコロナ影響でトラフィックが増えたものの広告単価のマイナスが大きく、増えたサーバコストをカバーしきれてないサービスもあるようです。配信元のZホールディングスは売上を伸ばしているのは面白いですね。

しかし、検索広告・YDNの今後の見通しは引き続き厳しい状況が続く見込みです。下がる見通しの要因はスライドに書いてあるとおりですが、逆にコロナ影響で特定業種からの出稿も増えるのではないか?と思うので、そこをしっかり獲得しきれたら期待もできます。

mybest連結子会社化

商品比較メディア「mybest」を運営する株式会社マイベストの連結子会社化が発表されました。2020年6月に子会社化していたようですが、全く知らなかったので個人的には驚きの大きい情報の1つとなりました。Twitterを見ても知らない人が多かったようで話題になっていました。

良質な商品レビュー記事を制作できるmybestとZホールディングス関連サービスは非常に親和性が高いです。既に月間MAU2500万の巨大メディアですが、さらにYahoo!ニュースなどからユーザ送客をしてさらにユーザ数が伸びると思われます。またサービス内の広告にはYDNを提供し、記事内で紹介された商品はPayPayモールやYahoo!ショッピングで購入してもらう流れが作れます。

一気通貫で自社サービスを提供できるのは本当に強いですね。

Zホールディングスのサービスマップ

補足資料にあったスライドですが、改めて俯瞰してみると網羅性と各サービスの大きさに驚いてしまいますねw 強いて言うならデジコンとサービス内容的に若年層ユーザに弱そうな感じがしますが、LINEグループのサービスが追加されると補完されるでしょう。

本当に日本インターネット業界の”ドン”と言えると思います。国内で対抗できるのは楽天くらいじゃないですかね?w

LINEとの統合する際の記者会見で世界を狙っていくと言ってましたが、ZホールディングスがGAFAM級になる未来が本当に楽しみだなと感じさせられますね。