外出自粛も解かれたのと、Go To Eatキャンペーンで外食が増えてきました。またRettyが上場を果たして色々な数値が公開されたので、グルメ情報サービス大手の食べログ・ぐるなびと比較をしてみました。
他にもホットペーパーグルメが大手としてありますが、自分のリサーチ力では資料が見つけられなかったので比較から除外しています。2018年にITmedia NEWSさんが比較をされているので、ホットペーパーグルメとも比較したいかたは参考にしてみてください。
グルメ情報サービス「Retty」売上倍増も、3強の背中はまだまだ遠く – ITmedia NEWS
日本全国の企業情報を取り扱うアプリ「NOKIZAL」の“中の人”が、気になる企業業績をピックアップしてご紹介します。
またRettyは2019年度の数値までしかなかったので、2019年度までのデータで比較しているものもあります。
売上比較 ぐるなびが通期で300億円以上

(単位:円) | FY2015 | FY2016 | FY2017 | FY2018 | FY2019 |
食べログ | 124億7500万 | 157億8100万 | 186億600万 | 201億4700万 | 243億5300万 |
ぐるなび | 326億3600万 | 346億1700万 | 369億7900万 | 362億2600万 | 327億2800万 |
Retty | 1億3200万 | 5億4000万 | 12億6800万 | 16億9000万 | 22億6800万 |
Rettyが2019年度までの売上しか見つからなかったので、2020年度売上はグラフには記載せず以下にテキストで記載します。
◆2020年度売上
食べログ:263億6800万円
ぐるなび:309億2700万円
直近5年ではぐるなびが安定的に300億円以上の売上を生み出していまが、直近2年は減少傾向にあります。
一方で食べログはぐるなびよりも低い売上ですが、年々売上規模が成長してきています。コロナの影響で2021年度は下がってしまいそうですが、もしコロナがなければぐるなびにかなり追いついていたかもしれません。たらればの話ではありますが、ついつい妄想してしまいます。
Rettyは2つのサービスに比べると売上は低いですが、サービス規模の成長率や飲食店のDXに注力などの新たなマネタイズで、近い将来には確実に肩を並べる売上になっていると予想されます。
月間利用ユーザ数は食べログが驚異の1億MAU超え!

◆MAU(月間利用ユーザ数)比較
食べログ:1億767万人
ぐるなび:5,600万人
Retty:4,393万人
売上と違ってMAUは食べログ1番多い結果となりました。食べログは検索エンジン(GoogleやYahoo!)からの流入が強いことが要因になります。検索エンジンでブラウザから流入していると、重複しているユーザもいるので純粋なユニークユーザとは言えないかもですが、それでも1億超えはとんでもない規模ですね…!
売上ではぐるなびとRettyで大きな差がありましたが、MAUでみるとかなり近いです。なので、Rettyもこれからマネタイズを強化すればぐるなび規模になるポテンシャルが十分あると推測できます。
有料店舗数は食べログ・ぐるなびで拮抗

お店側の機能などが充実する有料会員の店舗登録数は食べログとぐるなびが拮抗している結果です。コロナの影響で4-6月の解約店舗数がそれぞれ約1万店舗ありました。なので本来のポテンシャルとしては5.9万店舗ほどとなります。またぐるなびは2019年3Q頃は6万店舗以上の登録数がありました。
これはあくまで推測なのですが、食べログ・ぐるなびともに大規模なサービスのため、両方に登録している店舗が多いのではないかと思います。そうなると、メディア規模が急拡大中のRettyも2サービスに並ぶ有料会員登録数になる可能性は十分ありそうですよね。
3強から4強時代へ
一部分の数値だけはありますが、食べログ・ぐるなび・Rettyのデータを比較してみました。まずグルメ情報の市場規模の大きさに驚かされました。特に食べログのMAUが1億超えという衝撃の数字…w
現状は食べログ・ぐるなびと今回は取り上げてないですが、ホットペーパーグルメの3強状態ですが、ここにRettyが食い込んできているのが面白いですね。
引き続きウォッチしていきたいと思います。
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